先日、新生児蘇生法(NCPR)スキルアップコースを受講してきました。
NCPRは2007年から、日本周産期・新生児医学会が学会事業として開始したもので、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶ講習です。
近年、ハイリスク分娩やハイリスク新生児が予知された症例は、周産期医療センターに母体搬送され、小児科医が分娩立会いするシステムが確立しています。しかし、すべての分娩での仮死を予測することは不可能であり、予期せぬ仮死に対する初期対応は分娩に立ち会うすべての医療者が、迅速かつ確実に行う必要があります。
新生児仮死は、刺激及びバッグとマスクを用いた人工呼吸だけで約90%が蘇生できます。いざという時に「実践できる」ようNCPR講習や勉強会で学んだ知識を復習し、備えておきたいと考えています。
(助産師 A)